「トマソン」

“不動産に付着していて
美しく保存されている無用の長物”
それが“トマソン”です。

壁にぽつんと取り残されたドア
どこにもつながらない階段
建物の痕跡だけが浮かび上がる壁……

役目を終えたはずなのに、
街中でひっそりと、
しかしどこか誇らしげに
存在しているものたち。

実用性を手放した分、
なんとも可笑しくて、
見れば見るほど
愛おしく感じられます。

トマソンは、
街が忍ばせている小さなユーモアに
気づかせてくれるのです。


参考文献:
赤瀬川原平『超芸術トマソン』(ちくま文庫)

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