
珍獣は
標本室には
収まらず
今日もどこ吹く
風のごとく



珍獣は
標本室には
収まらず
今日もどこ吹く
風のごとく

「言葉を弄んでたら短歌が生えてきた方式」
ふと浮かんだ言葉や、
本を読んでいて気になった言葉を、
拾って書き留めておく。
すぐにどうにかしようとはせず、
しばらく手元に置いておく。
そののち、それらの言葉を並べたり、
入れ替えたり、組み合わせたりして
遊んでみる。
すると、思いがけない言葉同士が
ぴたりと噛み合うことがある。
その瞬間、
「あ、短歌になってる」と気づく。
作品は、あとから立ち上がってくる。
〈観察メモ〉
採集しておいた言葉を弄ぶ方法、遊び。
作者が最初から意味や構成を
決めるのではなく、
言葉同士を自由に出会わせ、
その組み合わせの偶然から
生まれるものを待つ。
言葉の縁結びの実践編。
「こういう短歌を作ろう」と
考えてから言葉を探すのではなく、
言葉を先に拾っておいて、
遊んでいたら短歌のほうから生えてくる。
関連語録:言葉の縁結び
言の葉拾い
回収は未来からやってくる
勾玉揺れてたら短歌が生えてきた方式
余白大神

勾玉の
振り子沈める
術しらず
悲しからずや
セレナーデ

一言の
意味を弄ぶ
帰り道
流してしまえ
闇の彼方へ

一駅分
ひとりで歩く
帰り道
夏と秋との
あわいに揺れて

「言葉の縁結び」
ふと浮かんだ言葉や、
本を読んで気になった言葉を、
書き留めて採集しておく。
それらをすぐに意味づけしたり、
作品に仕立てようとしたりせず、
しばらく手元で寝かせる。
その後、良きタイミングで、
言葉と言葉を並べ替え、
組み合わせ、
偶然に任せてみる。
すると、ときどき、
それまで他人だった言葉同士が
「あ、ここや」という場所で
ぴたりと出会う。
その偶然の出会いから、
短歌や文章など、
新しいものが立ち上がる。
〈観察メモ〉
言葉を採集しておいて、
あとから言葉同士の縁を結ぶ方法。
作者が意味を決めて
言葉を従わせるのではなく、
言葉同士が出会う場所を探す。
関連語録:回収は未来からやってくる
言の葉拾い

雨粒に
夏の終わりを
映しては
片道だけの
往復書簡

「巡礼型採集」
気になるもの、心惹かれるものが
「いる場所」へ実際に足を運び、
そこを自分にとっての聖地として巡りながら、
出会い、観察し、採集していく創作姿勢。
ただ「ものを集める」のではなく、
「もののいる場所へ会いに行く」。
〈観察メモ〉
巡礼型採集の根には、
「気になるものを拾っておきたい」
という収集癖がある。
収集癖が場所への関心と結びついたとき、
採集は巡礼になる。
場所を巡礼して素材を採集する。
言葉を巡礼して素材を採集する。
夢を巡礼して素材を採集する。
関連語録:歩いてたら構想が生えていた方式
決定的愛着
長湯体質