• uta-0180

    珍獣は
    標本室には
    収まらず
    今日もどこ吹く
    風のごとく

  • 採集語録078「言葉を弄んでたら短歌が生えてきた方式」

    「言葉を弄んでたら短歌が生えてきた方式」

    ふと浮かんだ言葉や、

    本を読んでいて気になった言葉を、
    
拾って書き留めておく。

    すぐにどうにかしようとはせず、
    
しばらく手元に置いておく。

    そののち、それらの言葉を並べたり、
    
入れ替えたり、組み合わせたりして
    
遊んでみる。

    すると、思いがけない言葉同士が
    
ぴたりと噛み合うことがある。

    その瞬間、

    「あ、短歌になってる」と気づく。
    作品は、あとから立ち上がってくる。


    〈観察メモ〉
    
採集しておいた言葉を弄ぶ方法、遊び。
    作者が最初から意味や構成を
    決めるのではなく、
    
言葉同士を自由に出会わせ、
    
その組み合わせの偶然から
    生まれるものを待つ。

    言葉の縁結びの実践編。
    「こういう短歌を作ろう」と
    考えてから言葉を探すのではなく、
    言葉を先に拾っておいて、

    遊んでいたら短歌のほうから生えてくる。


    関連語録:言葉の縁結び
         言の葉拾い
         回収は未来からやってくる
         勾玉揺れてたら短歌が生えてきた方式
         余白大神

  • uta-0179

    勾玉の
    振り子沈める
    術しらず
    悲しからずや
    セレナーデ


  • uta-0178

    一言の
    意味を弄ぶ
    帰り道
    流してしまえ
    闇の彼方へ

  • uta-0177

    一駅分
    ひとりで歩く
    帰り道
    夏と秋との
    あわいに揺れて

  • 採集語録077「言葉の縁結び」

    「言葉の縁結び」

    ふと浮かんだ言葉や、

    本を読んで気になった言葉を、
    
書き留めて採集しておく。

    それらをすぐに意味づけしたり、
    
作品に仕立てようとしたりせず、
    しばらく手元で寝かせる。

    その後、良きタイミングで、
    
言葉と言葉を並べ替え、
    組み合わせ、
偶然に任せてみる。

    すると、ときどき、

    それまで他人だった言葉同士が
    
「あ、ここや」という場所で
    
ぴたりと出会う。

    その偶然の出会いから、
    
短歌や文章など、
    
新しいものが立ち上がる。


    


〈観察メモ〉
    
言葉を採集しておいて、
    
あとから言葉同士の縁を結ぶ方法。

    作者が意味を決めて

    言葉を従わせるのではなく、
    
言葉同士が出会う場所を探す。


    関連語録:回収は未来からやってくる
         言の葉拾い
         

  • uta-0176

    雨粒に
    夏の終わりを
    映しては
    片道だけの
    往復書簡

  • 採集語録076「巡礼型採集」

    「巡礼型採集」

    気になるもの、心惹かれるものが
    「いる場所」へ実際に足を運び、
    そこを自分にとっての聖地として巡りながら、
    出会い、観察し、採集していく創作姿勢。

    ただ「ものを集める」のではなく、
    「もののいる場所へ会いに行く」。


    〈観察メモ〉
    巡礼型採集の根には、
    「気になるものを拾っておきたい」
    という収集癖がある。

    収集癖が場所への関心と結びついたとき、
    採集は巡礼になる。

    場所を巡礼して素材を採集する。
    言葉を巡礼して素材を採集する。
    夢を巡礼して素材を採集する。


    関連語録:歩いてたら構想が生えていた方式
         決定的愛着
         長湯体質