
湯上がりに
夜空見上げる
帰り道
金木犀の
かほり纏いて



湯上がりに
夜空見上げる
帰り道
金木犀の
かほり纏いて

青空の
気持ちに合わせ
踏み出せば
金木犀の
コンサート

光纏う
初秋のかほり
抱きしめて
ハンカチーフで
そっと包んだ

秋うらら
鼻掠めゆく
刹那香
君の元にも
届きしか

「腹四分目」
あえて満たしきらず、
残された余白を楽しむ姿勢。
食べ過ぎない。
関わり過ぎない。
やり過ぎない。
四分目くらいにして、
残り六分目は、空けておく。
そこには、
時間が入ってくるかもしれない。
新たな解釈が入ってくるかもしれない。
何も入らないかもしれない。
それでもよい。
腹四分目は「足りない」のではなく、
「まだ入るけれど、入れない」
という状態である。
〈観察メモ〉
発端は、人間関係。
人に関わり過ぎると、疲れる。
自分の時間とスペースが、
知らないうちに削られていく。
美輪明宏氏の「腹六分目」と出会い、
もともとあった感覚が、腑に落ちた。
それでも六分目では多く感じ、
腹四分目に落ち着いた。
腹や人間関係に限らず、思考にも、
言葉にも、創作にも適用可能。
なお、満腹状態で腹四分目を語ると、
説得力が著しく低下する。
〈関連語録〉
余白大神

「翻訳稲荷」
相手の言葉や態度を、
そのまま受け取るのではなく、
自分の中にある辞書を通して、
別の意味に翻訳して受け取る。
その手助けをする神。
言葉の意味ではなく、
その人が言わんとしていることを
翻訳する。
「なんでそんな言い方するんやろ」
と思ったとき、
「もしかしたら、こういうことかもしれない」
と、別の言葉に置き換えてみる。
相手の言葉を、
自分の中でいったん別の言葉にする。
それによって、
腹立たしかった言葉が、
少し違って聞こえることがある。
〈ご利益〉
相手の言葉の奥にあるものが、
少し見えやすくなる。
「そういう意味やったんか」と、
あとから腑に落ちることがある。
相手を、そのまま嫌いにならずに済む。
〈観察メモ〉
相手の真意を好意的に解釈し続けた結果、
翻訳エネルギーを使い果たし、
「もうそのまま喋ってくれ😭」
となることがある。
これを、
「翻訳蒟蒻、在庫切れ」
と呼ぶ。
〈関連語録〉
相鎚稲荷
合手稲荷
言の葉拾い
時間差心フィルム現像

珍獣は
言いたいことだけ
言い残し
勾玉ぶらんこ
ちゅうぶらりん