• uta-0129


    突然の
    境界線に
    行き場なく
    交響曲が
    突然終わる

  • 採集語録038「一夜漬け瓶」

    「一夜漬け瓶」

    ネガティブな感情や昂る想いなど、
    そのまま一旦引き受け、
    相手に直接伝えたり、
    感情の赴くままにSNSに書いたりせず、
    一晩預かる瓶。
    朝になっても残っているものだけ掬い上げる。

    夜の感情は、
醗酵し、
    朝になると少し味が変わる。



    〈観察メモ〉
    ・勢いで送りそうなLINE
    ・勢いで公開しそうなブログ
    ・勢いで辞めそうな仕事
    ・勢いで告白しそうな恋心

    〈使用方法〉
    ① 瓶に感情を入れる
    
② 蓋を閉める
    
③ 寝る




    感情は泡。
    眠るとたいがい消える。
    残っているのは、
案外、
    
ありがとうだったりする。

  • uta-0128

    朝方の
    夢のことばかり
    考えている
    露天風呂から
    見上げる夕焼け

  • uta-0127

    ラジオから
    流れるリズム
    身を委ね
    そうかやっぱり
    ボブマーリィ

  • 採集語録037「余白大神」

    「余白大神」

    御祭神:余白大神(よはくのおおかみ)

    御神徳:焦らぬ心・熟成促進・想像招来・回収補助
        昼寝容認・寄り道保護

    御神託:「空けよ。埋めるためではない。
         世界が入ってくる余地を作るためである」

    祓詞:「祓え給え、清め給え、
        守らせ給え、幸え給え、
        余白給え」


    〈観察メモ〉
    余白とは、何もないのではなく、
    まだ名前のついていないものが
    入ってこられる場所のことである。

    焦って埋めず、答えを急がず、少し空けておくことで、
    偶然や創作、思いがけない回収が起こる。

  • uta-0126

    蒼い星
    見つけた夜更け
    届く声
    窓の向こうの
    秋声重なる

  • uta-0125

    朝と夜
    通信のみの
    日々重ね
    季節が先に
    進んでしまう


  • 採集語録036「寄り道こみち」

    「寄り道こみち」

    花の香りに立ち止まり、
    
土地に吹く風に立ち止まり、
    
雨の街で人の会話に立ち止まる。

    目的地へ向かう旅ではなく、
    
世界が向こうから話しかけてくる旅。
    その度に足を止めることに意味がある。




    〈観察メモ〉
    寄り道とは、
道を外れることではない。
    世界が気になって、
小道へ入ってしまう習性である。

    感じるも、考えるも、寄り道こみち。

    一直線に、効率よく目的地へ向かわないことを、
    肯定する生き方である。