
「締切大神」
御祭神:締切大神(しめきりのおおかみ)
御神徳:迷いを断ち、
あるものをあるところまで
運び切る力
御神託:盛るな、迷うな、深追いするな
祓詞:整え給え、迷わせ給うな、
出させ給え、間に合わせ給え
功徳:完成する
〈観察メモ〉
まだ調べたい。
まだ調整したい。
もう少し直したい。
もう一度考えたい。
そう思っているところへ、
締切大神がやって来る。
「はい、そこまで」
それによって、
作品はようやく世に出る。



「締切大神」
御祭神:締切大神(しめきりのおおかみ)
御神徳:迷いを断ち、
あるものをあるところまで
運び切る力
御神託:盛るな、迷うな、深追いするな
祓詞:整え給え、迷わせ給うな、
出させ給え、間に合わせ給え
功徳:完成する
〈観察メモ〉
まだ調べたい。
まだ調整したい。
もう少し直したい。
もう一度考えたい。
そう思っているところへ、
締切大神がやって来る。
「はい、そこまで」
それによって、
作品はようやく世に出る。

「フェイク成句」
実在しない、
あるいは生まれたばかりの
言葉・言い回しを、
AIなどが既存の成句・専門概念で
あるかのように、もっともらしく
意味づけ・体系化してしまう現象。
〈観察メモ〉
フェイク成句について説明している
この文章自体が、
「生まれたばかりの言葉を
既存概念のように説明する」
誘惑を持っている。

突然の
雷さまに
足止まり
雨粒ゆくえ
眺めていたり

「橋梁技師」
異なるもののあいだに橋を架ける人。
此岸と彼岸。
自分と他者。
意識と無意識。
過去と未来。
写真と言葉。
見ることと表現すること。
外へ採集しに行くことと、
内へ戻ってくること。
どちらか一方に答えを求める
のではなく、両岸を見ながら、
そのあいだに渡れる場所をつくる。
橋を架けたあと、
自分が渡ることもあれば、
誰かが渡っていくこともある。
ときには橋を架けず、
「ここにはまだ橋はいらない」
と判断することも仕事のうち。
〈観察メモ〉
入口は美しく、
渡るところは堅牢。

突然の
境界線に
行き場なく
交響曲が
突然終わる

「一夜漬け瓶」
ネガティブな感情や昂る想いなど、
そのまま一旦引き受け、
相手に直接伝えたり、
感情の赴くままにSNSに書いたりせず、
一晩預かる瓶。
朝になっても残っているものだけ
掬い上げる。
夜の感情は、
醗酵し、
朝になると少し味が変わる。
〈観察メモ〉
・勢いで送りそうなLINE
・勢いで公開しそうなブログ
・勢いで辞めそうな仕事
・勢いで告白しそうな恋心
〈使用方法〉
① 瓶に感情を入れる
② 蓋を閉める
③ 寝る
感情は泡。
眠るとたいがい消える。
残っているのは、
案外、
ありがとうだったりする。

朝方の
夢のことばかり
考えている
露天風呂から
見上げる夕焼け

ラジオから
流れるリズム
身を委ね
そうかやっぱり
ボブマーリィ