• 採集語録058「路上の巫女」

    「路上の巫女」

    境界に立ち、
    路上に落ちている徴を拾い、
    誰も気に留めない現世の断片から
    向こう側(幽界)を覗き、
    引き出し、顕すひと。


    〈観察メモ〉
    路上の巫女にとって、
    神託は道に落ちている。

  • uta-0157

    長旅の末に
    辿り着き
    標本室
    野犬が置いた
    落ち葉ぱらぱら

  • uta-0156

    たまに来し
    野犬招いて
    深夜の茶会
    秋の演奏
    優雅に流る

  • 採集語録057「寂しがり屋の一匹狼」

    「寂しがり屋の一匹狼」


    人とのつながりを大切にする一方、
    自分の時間と感覚も大切にするため、
    「一緒にいたい」と「ひとりでいたい」
    を同時に要求する、取り扱いの難しい個体。


    〈観察メモ〉
    ひとりの時間は必要。
    でも、完全に孤独はさみしい。

    群れすぎると疲れる。
    でも、誰かとは深くつながりたい。

    自由でいたい。
    でも、見つけてほしい。

    関連用語:無意識露出魔

  • uta-0155

    我知らぬ
    世界と知れば
    不用意に
    遠くの人と
    なりゆけり

  • uta-0154

    絡まった
    糸を懸命に
    ほぐす人
    美しくもあり
    滑稽でもあり

  • uta-0153

    言の葉に
    返信せずに
    抱きしめて
    かほりをそっと
    奥へしまう

  • uta-0152

    蛍のごとく
    気配残して
    消えゆきて
    淡光辿れば
    幻闇の中