
ゆきかけて
境界超えて
その先に
彼岸眺めて
我にもどる
「アンテナくんと空」
2016
















































「コンプレ」
2011




























「Un sablier dans la poche」
2008















「tokyo somnium」
2006












「UNTITLed」
2006














「つばめのアダージョ」
2005









「ambient tokyo」
1998












幽界へ
あそびに行きし
帰り道
みやげ落として
浮かびけり

どの星に
願い託すか
決めかねて
七夕の夜
過ぎゆけり

「露天読書」
サウナと水風呂ののち、
露天風呂でのととのい時間に、
外気を浴びながら本を読む習性。
観察メモ
身体がほどけた状態で読む言葉は、
頭だけで読む言葉とは、少し違う。

湯に浸かり
一頁ずつ
戯れる
皮膚と紙の
擦れる音

「振れ幅の化神」
人格・行動・価値観・発言が、
驚異的な振れ幅を持ちながら、
内部では統一された論理を持つ存在。
観察メモ
外部から見ると矛盾に見える現象も、
本人の文脈では一本の論理として、
無矛盾に成立していることがある。

現世の
寫眞一枚
彼岸より
あわいの橋を
そっと渡して

雨粒は
夜更けすぎに
言粒となり
瓶を満たして
朝に帰る


野犬には
知るよしもなし
泣きながら
われは夜な夜な
歌を産みたり

先日いただいた梅を
なんとかしなければと
梅しごとを始めると
夏が鳴き出した

「刺繍とは如実である」
如実とは、
見えるものも、見えないものも、
どちらも如実である。
刺繍は、見える糸だけでできているわけではない。
布の裏を走る糸、
結び目、
表には現れない往復。
見えないものを含めて、
一枚の布は成り立っている。
だから刺繍とは、如実である。