
「決定的愛着」
何かに、「あぁ好きだなぁ」と
心に勝手に引っかかった瞬間を、
あとから何度でも撫でられるように
しておくこと。
決定的瞬間が
界が差し出す一瞬を写すのだとしたら、
決定的愛着は
世界から受け取った時間を写す。
決定的愛着は、写真に限らない。


「決定的愛着」
何かに、「あぁ好きだなぁ」と
心に勝手に引っかかった瞬間を、
あとから何度でも撫でられるように
しておくこと。
決定的瞬間が
界が差し出す一瞬を写すのだとしたら、
決定的愛着は
世界から受け取った時間を写す。
決定的愛着は、写真に限らない。

ときめきは
ぶらりゆらりと
夏の宙
掴めぬままの
蒼さかな

ぬかよろこび
期待をそっと
閉じる朝
蝉の声が
空にほどける

寄せては返す
波の如く
きみとわたしの
足取り千鳥

「未来は過去を照らす」
未来という光によって、
過去は新しい輪郭を得る。
変わるのは事実ではなく、
その意味である。
観察メモ
過去は変えられない。
けれど、その見え方は変わり続ける。
新しい経験や出会いは、
過去に新しい光を当てる。
だから過去を思い出す時、
単に過去をなぞっているのではない。
未来の光で、
過去を見つめ直している。

「回収は未来からやってくる」
未来の出来事が、過去の出来事に、意味を与える。
人生の伏線は、未来によって回収される。
観察メモ
過去は、終わった出来事ではない。
未来は、ときどき過去を迎えに来る。
だから人生には、
「あれは、このためだったのか」
と思う瞬間がある。
その瞬間、過去は初めて現在形になる。

春過ぎて
記念日過ぎて
梅雨過ぎて
徒に夏
過ぎゆけり

「如実夢」
夢は現実を写さない。
しかし、現実以上に如実なことがある。
観察メモ
夢を吉夢、凶夢、予知夢として分類する前に、
まずは見たままを観察する。
観察倫理
・夢をジャッジしない。
・夢を無理に一つの意味へ還元しない。
・観察と解釈は区別する。
・わからないものは、わからないまま標本箱に残しておく。