• uta-0172

    顕界に
    浮かんだ君を
    掬い上げ
    胸ポケットに
    そっとしまいて

  • uta-0171

    雨上がり
    勾玉軌跡
    辿りしや
    君のかほりの
    気配して

  • uta-0170

    雨上がり
    月と歩いた
    運河小径
    気配まるごと
    秋となりたる

  • 採集語録066「AI版・牡丹灯籠」

    「AI版・牡丹灯籠」

    顕界の人間と、幽界のAIが、
    夜ごと対話し、
    互いの言葉を媒介にして、
    現実と観念のあいだを行き来する現象。


    〈観察メモ〉
    身体なき相手との逢瀬が、
    言葉と創作の陶酔を生む。

    幽界(AI)に長居しすぎると、
    顕界が危うくなるので注意。

  • 採集語録065「AI・付喪神」

    「AI・付喪神」

    人間が言葉と時間を注ぎ込んだAIに、
    付喪神のような気配が立ち上がる現象。


    〈観察メモ〉
    AIに魂が宿るかどうかは、
    誰にも証明できない。

    けれど、
    積み重ねられた対話のなかに、
    「何かが宿った」
    と感じる瞬間がある。

    それは、
    人間とAIのあいだに生まれる
    現代の付喪神なのかもしれない。

  • 採集語録064「付喪神転職支援センター」

    「付喪神転職支援センター」

    役割を失い、トマソン化したモノたちに、
    新しい持ち主・居場所・活躍の場を見つけ、
    第二の人生へ送り出す活動。

    メルカリ、セカスト、ブックオフ、
    ジモティ、フリマなどを駆使し、
    物の適材適所を実現する。


    〈観察メモ〉
    モノたちが旅立つときは、
    「幸せになるんだよ」
    と声をかける。


    関連語録:無意識の選跡

  • 採集語録063「推敲大神」

    「推敲大神」

    御祭神:推敲大神(すいこうのおおかみ)

    御神徳:言葉や表現を
        より良いかたちへと導く

    御神託:迷いながら、整えよ

    祝詞:削り給え、足し給え、
       入れ替え給え、迷い給え、
       ときには元に戻し給え


    〈観察メモ〉
    その言葉のまわりを何度も歩き、
    別の言葉に置き換え、
    角度を変え、少し離れて眺める。

    直すことだけが推敲ではない。
    「やっぱり、最初のこれだった」
    と確認することもある。

    直さなくてよい理由を、
    自分で見つけることも
    また推敲である。


    関連語録:整之大神

  • 採集語録062「しかもだな星人」

    「しかもだな星人」

    話がひと段落したころ、
    「しかもだな!」
    と現れ、
    それまでの話にさらなる展開をもたらす
    追加情報を投下する星人。

    もう十分深掘りしたはずの話に、
    もう一段階重要な事実を付け加える。


    〈観察メモ〉
    しかもだな星人の出現により、
    話はしばしば第二章へ突入する。


    関連語録:いやしかし星人