• 採集語録103「野暮隠し」

    「野暮隠し」

    自分の野暮な感情・期待・下心などを、
    粋に見せようとして隠すこと。

    野暮を野暮じゃない風体に整形する技術。
    いわば、野暮のカツラ。

    隠そうとするほど、
    かえって野暮が透ける。


    〈観察メモ〉
    野暮隠しをしている本人には、
    かなり粋に見えている。
    野暮を隠そうとしているところが、
    いちばん野暮。


    〈関連語録〉
    野暮 – YABO
    無意識露出魔

  • uta-0200

    月の光
    シンシン
    降り注ぐ夜
    幽界行きの
    扉開いて

  • 採集語録102「野暮スパイス」

    「野暮スパイス」

    洗練された表現や作品の中に、
    あえて野暮を少量忍ばせる。

    完璧に整いすぎることを避け、
    違和感や人間味、
    可笑しみを生むための
    アクセントになるスパイス。

    ただし重要なのは、
    野暮を入れればいいわけではない。
    入れすぎると、ただの野暮になる。

    洗練された中に、
    「あれ?」
    「なんや今の?」
    「ちょっと待って」
    という粒を一ふり、二ふり。


    〈観察メモ〉
    野暮スパイスは、
    作者が投入するものとは限らない。

    本人が洗練に振り切ったつもりでも、
    知らないところでいつの間にか
    投入されていることもある。


    〈関連語録〉
    野暮 – YABO

  • 採集語録101「野暮ぉぽのぽの」

    「野暮ぉぽのぽの」

    過剰な意味づけを静かに祓う民間信仰。

    野暮に触れたとき、
    野暮に野暮で返さず、
    自分の内側に起きた反応を
    眺めるための
、小さな唱え言葉。

    「やぼぉぽのぽの」と唱え、
    自分を野暮の渦からそっと離す。


    〈観察メモ〉
    ホオポノポノの

    清らかな響きを借りながら、
    野暮になりかけた
    自分を取り戻す。

    唱えると、
    体がゆるむ。
    心がゆるむ。
    魂がゆるむ。


    〈注釈〉
    粋であり続けたい人におすすめだが、
    「野暮ぉぽのぽの」が粋なのかは
    この際問わない。


    〈関連用語〉
    野暮 – YABO

  • uta-0199

    手のひらで
    小さな言葉
    もてあそぶ
    宙の彼方へ
    届けておくれ

  • uta-0198

    手のひらの
    小さく光る
    星たちが
    何処ぞ彼方へ
    溢れ落ち

  • 採集語録100「野暮マトリョーシカ」

    「野暮マトリョーシカ」


    野暮の永久機関。

    他人を裁いて終わらない。
    自分を責めて終わらない。

    他人の野暮を観察していると、
    自分の野暮に気づく。

    構造を見つけて、
    また自分に返す。


    野暮を発見する

    ↓
    
「なぜ野暮なのか」を分析する
    
↓
    
分析しすぎて
    「そこまで野暮を分析する私も野暮では?」
    となる

    ↓

    自分の野暮を面白がる
    
↓
    
また野暮を発見する


    〈観察メモ〉
    野暮は循環する。


    〈関連語録〉
    野暮 – YABO

  • 採集語録099「野暮の功徳」

    「野暮の功徳」

    一見すると欠点に見える「野暮」が、

    思いがけず人生に恩恵をもたらすこと。

    野暮を感知することによって、
    観察・採集・創作という思いがけない
    功徳がもたらされる。


    〈観察メモ〉
    野暮を提供する本人は、
    
功徳を積んでいるつもりなど
    
まったくない。
    それでも、功徳は積まれている。

    自覚した瞬間、野暮でなくなる。

    だから当然、

    野暮であることによって
    生じていた功徳も失う。


    〈関連語録〉
    野暮 – YABO