• uta-0126

    蒼い星
    見つけた夜更け
    届く声
    窓の向こうの
    秋声重なる

  • uta-0125

    朝と夜
    通信のみの
    日々重ね
    季節が先に
    進んでしまう


  • 採集語録036「寄り道こみち」

    「寄り道こみち」

    花の香りに立ち止まり、
    
土地に吹く風に立ち止まり、
    
雨の街で人の会話に立ち止まる。

    目的地へ向かう旅ではなく、
    
世界が向こうから話しかけてくる旅。
    その度に足を止めることに意味がある。




    〈観察メモ〉
    寄り道とは、
道を外れることではない。
    世界が気になって、
小道へ入ってしまう習性である。

    感じるも、考えるも、寄り道こみち。

    一直線に、効率よく目的地へ向かわないことを、
    肯定する生き方である。

  • 採集語録035「無意識の選跡」

    「無意識の選跡」

    何気なく選び続けたものに現れる、
    その人固有の価値判断や嗜好、
    世界との接し方の痕跡。

    自分でも気づかないうちに、
    何かを選び続けている跡。
    人は、自分が何を選んでいるかより、
    何を選び続けているかによって、
    自分の輪郭を描いている。

    自分でも言語化していない価値判断が、
    選択の積み重ねとして露出する。

    関連用語:無意識の筆跡無意識露出魔


    〈観察メモ〉
    何を選んだかは、忘れてしまう。

    でも、選び方は残っている。

  • 採集語録034「無意識の筆跡」

    「無意識の筆跡」

    何気なく残したものに現れる、
    その人固有の世界の見方。

    意識的な振る舞いに、
    無意識の筆跡が残る。

    筆跡は「書いたもの」だけに限らない。

    関連用語:無意識の選跡


    〈観察メモ〉
    水族館で撮ったクラゲ。
    ただ泳いでいるだけなのに、
    あとには筆跡のような線が残っている。

  • 採集語録033「歩いていたら構成が生えてきた方式」

    「歩いていたら構成が生えてきた方式」

    あらかじめコンセプトや構成を設計せず、

    気になったものを拾い、残し、並べていくうちに、
    
振り返るとそこに構成が生えている創作・編集の方法。

    コンセプトを作ってから世界を見るのではなく、
    世界を見て拾い続けた結果、
    自分のコンセプトやテーマが見えてくる。

    通常は、
    過去 → 現在 → 未来、
    標本室では、
    現在で拾う
→ 未来で意味が生える
→ 未来から過去の標本を回収する。

    関連用語:行って帰ってくるん物語



    〈観察メモ〉
    自分が面白いと思ったものを順番に置いていったら、
    後から構造が立ち上がってくる。
    設計図はない。歩いたあとに道筋ができている。


  • uta-0124

    蒼き空
    弓なりの月
    立て掛けて
    セロの独奏
    遠くから届く


  • uta-0123

    境界を
    眺め眺めて
    蒼が溶け
    宙の果てまで
    碧また深し