「トマソン地雷」


普段は存在を忘れている
無用の長物と化した地雷。

地雷は、
踏んだ人も、
踏まれた本人も、
驚くような場所に
ひっそりと
埋まっていることがある。

しかし、一度踏まれると、

自分でも驚くほど大きな音を立てる。


〈観察メモ〉
地雷は怒りではない。

普段はトマソンの顔をしている。
触れられさえしなければ、
何の役にも立たず、
何も起こさず、

ただ静かに存在している。

爆発したあと、
土を掘り返して初めて、

そこが「意味のある場所」だったと
分かる。

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