写真と短歌

写真を織り
言葉を綴り

採集した時間の欠片を
並べています

どうぞ
ご自由にご覧ください

  • uta-0110

    勾玉の
    曲線なぞり
    愛でる夜
    もう片方の
    勾玉探す

  • uta-0109

    真夜中の濁流
    朝に渡りきり
    牛は獅子の
    隣で眠る

  • uta-0108

    近いのに
    遠くに見ゆる
    その岸の
    あわいに寄れば
    また離れゆく

  • uta-0107

    今年もまた
    あの夏が
    過ぎゆけり
    永遠にして
    一瞬の

  • uta-0106

    泉から
    あふれるものが
    止められず
    気づけば
    濁流のなかにひとり

  • uta-0105

    音によばれ
    香によばれ
    景色によばれて
    寄り道こみち

  • uta-0104

    わたしなんて
    なくしてゆけば
    その先に
    砂粒ほどの
    わたしがいた

  • uta-0103

    帰り道ひとつ
    うしろに置いて
    小さな未来
    むすんで
    ひらいて

  • uta-0102

    異国にて
    声に呼ばれた
    気配して
    近くて遠くに
    いる人の

  • uta-0101

    夜があけて
    幻じゃないと
    ボトルが語る
    幻はワインと共に
    消えゆけり