写真と言葉 アーカイブ

  • 雪が降った日の朝の葛藤

    目が覚めたときには
    日もだいぶ上がっており

    これから準備して
    出かけたところで

    こんな程度の雪なら
    解けてしまうさと

    震えながら
    コーヒーを淹れた

    ゆっくり熱いコーヒーを
    口に含むと
    にわかに

    行け!

    と啓示があった

    それで今わたしは

    高台から雪の京都を
    見下ろそうとしている

  • 夏の終わり
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    どんなに暑くても
    コーヒーはホット
    と決めている

    なんて強がりなことを言う
    その必要も無くなった

    消えゆく蝉の声に
    耳を澄ませて

    口に含んだコーヒーは
    まだ夏の味がした

  • ロゼに染まる

    蝉の合唱が終わってしまったので
    窓を閉めようとベランダまでいくと

    美しく染まった雲と
    煌々と輝くお月さま

    しばらく立ち尽くす

    眺めているうちに
    辛口のロゼワインが欲しくなり

    財布とエコバッグをもって
    酒屋へと出かけた

  • コロナの春
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    この八重桜をもって
    私の春は終わりを告げた

    コロナ

    コロナ

    コロナ

    会いたかった人には会えず
    行きたかった場所は閉ざされ

    季節だけが律儀に巡ってきた

    わたしは
    川の流れに浮かぶ八重桜のように
    行き先も決められないまま
    ただ揺れていた

     

     

  • 捕ま〜えた
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    思い返せば
    写真を始めるずっと前の

    子どもの頃からこうやって
    一人遊びをしていた気がする

    習い事の帰り道
    遊びに行った帰り道

    夜に向かう空を見上げ
    お月さまを見つけては

    捕ま〜えた
    ってね