浅草とスカイツリー。

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©SATOKO NOGUCHI

東京には悪いけど
東京は疲れるな

そう思いながらとぼとぼと
濡れた傘と重たい荷物を背負って
仲見世通りを歩いていると

屋根と屋根の間から見えた
濁った空に
スカイツリーがそびえ立っていた

それで少し元気の出た
自分が可笑しく思えて

にやっとした顔を
下へ向けたのだった

北の大地に別れを告げて。

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©SATOKO NOGUCHI

わたしを育んでくれた
北の大地に

また束の間
別れを告げて

台風一過の空を飛ぶ

いろんな思いが交差する時間
森では着々と秋が始まっている

ヨハン=ショトラウス二世
「ウィーンの森の物語」

このワルツの
特にチターの部分が始まると
なぜか北海道の景色を思い出す

その理由がわかった気がした

妖精。

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©SATOKO NOGUCHI

ここはどこ?

森をさまよっているうちに
妖精の世界に入ってしまったようだ

お行儀のいい妖精は
花から丁寧に愛おしそうに蜜を吸っている

私など存在しないかのように

私はここでは存在しないかのように