最期のステージ。

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© SATOKO NOGUCHI

深紅のドレスを纏い
裾をはためかせる
フラメンコダンサーの

そこはまるで
ステージだった

生まれ
咲かせ
散って
去る

「どんな姿になろうとも
死ぬまで踊り続けるのさ」

最期のステージで
彼女はそう教えてくれた

今年もまた思うのだった。

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© SATOKO NOGUCHI

その洋建築の二階のとある窓では

あふれんばかりの小さな花たちが
ゆさゆさと窓ガラスを撫でようとしている

その様子が実に美しい

窓枠のスクリーンに設えてある
アンティークガラスが
その光景を引き立てるのだ

ほのかな揺らぎが
巧みであるなぁと
今年もまた思うのだった

亜麻色の髪の乙女。

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© SATOKO NOGUCHI

ゆらゆらと揺れるたび
ピュアなエネルギーが放たれる

そんな様子を眺めていると
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」を
無性に聴きたくなったが
そのCDは持っていなかった

家に帰ってラジオをつけると
まさにその曲が終わりにさしかかっていた

最後の音が抜けていくのに耳を澄ませて
しだれ桜の余韻を楽しんだ