©SATOKO NOGUCHI
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空の彼方に潜んだそれは
情熱か
失望か
こんな日は
ニーナシモンの歌声に
心も体もゆだねたい
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空の彼方に潜んだそれは
情熱か
失望か
こんな日は
ニーナシモンの歌声に
心も体もゆだねたい
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雪が降った翌朝は
空気がテンションをもっている
真っ白な雪の粒子には
雨よりもさらに浄化する力が
あるように感じる
息を吸えば
いつも以上に繊細な波動をもって
研ぎ澄まされた空気が
鼻腔を通り入ってくる
そうしながら思い出すのだ
わたしと外との境目などはなく
その一部でしかないのだと
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雨音を聞きながら
こちらとあちら
過去と未来
此岸と彼岸
行ったり来たり
思考は自由に
夢と現とを飛び回る
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光の射したその場所に
降り立つと
そこはいつもの場所だった
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新しい年になって
お迎えしたお月さまは
凛として上品
静かに浄化して
精を与える
美しさと力強さを
湛えていた
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