©SATOKO NOGUCHI
・
まるで命を宿しているような
黄金色の勾玉
それは当然のように
真っ黒な闇を纏っている
・
ご飯の仕度が終わり
もう一度見ようとベランダに出ると
白いお月さまが別人のような顔をして
そこにいた
キンモクセイの香りが
鼻をかすめていった
・
・
まるで命を宿しているような
黄金色の勾玉
それは当然のように
真っ黒な闇を纏っている
・
ご飯の仕度が終わり
もう一度見ようとベランダに出ると
白いお月さまが別人のような顔をして
そこにいた
キンモクセイの香りが
鼻をかすめていった
・