春の満月。

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月はお山の裾野から上がり
辺りを照らし始めた

私はといえば
いてもたってもいられなくて

見ているか
そうでなければ
見ないようにするしかなかった

春の満月は
心をたいそう騒つかせる

大文字山とお月さま

鷹の訪問。

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©SATOKO NOGUCHI

まるでそこに設えた彫刻のように
微動だにせず留まっている

その優美な姿に見惚れながら
私は話しかけた

「鷹さん、どうしてそこに?」
「善女龍王さまに世間の話をしにきたのさ」

鷹と善女龍王は相性がいいらしい

神泉苑にて

鶯の声。

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©SATOKO NOGUCHI

今朝は鶯の鳴き声で目がさめた
きっと隣の林から聞こえてきたのだろう

そうか、あそこには鶯がいたのか…
初めて春を迎える部屋で思う

辿々しい声が愛らしい

ぬるくなった湯たんぽを抱きしめながら
その鶯を抱いている気分になった

鶯よ明日も声を聞かせておくれ