追伸。

nog_0638-2

©SATOKO NOGUCHI

放置していた3日目のバゲットに
勢いよくナイフを入れていると

知らないうちにわたしの心は
どこかへ行ってしまっていたようだ

その刹那、鋭利な刃が皮膚を裂き
肉にすぅっと入っていくのがわかった

チャーミングな赤い液体は
小さな痛みと快感を伴って
今ここに私を戻らせた

さぁ
手放して次に進もう

 

門出を見送った日の朝


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