©SATOKO NOGUCHI
”何か”を感じて
うたた寝から目覚めると
白いカーテンが
橙色に染まっていた
甘い夢の余韻を振り払って
窓に向かう
“何か”とはこれだったのか
肉眼でも見える橙色の太陽は
まるで惑星のように見えた
”何か”を感じて
うたた寝から目覚めると
白いカーテンが
橙色に染まっていた
甘い夢の余韻を振り払って
窓に向かう
“何か”とはこれだったのか
肉眼でも見える橙色の太陽は
まるで惑星のように見えた
・
放置していた3日目のバゲットに
勢いよくナイフを入れていると
知らないうちにわたしの心は
どこかへ行ってしまっていたようだ
その刹那、鋭利な刃が皮膚を裂き
肉にすぅっと入っていくのがわかった
チャーミングな赤い液体は
小さな痛みと快感を伴って
今ここに私を戻らせた
さぁ
手放して次に進もう
門出を見送った日の朝
・