©SATOKO NOGUCHI
春の空
春の色
春の匂
朝陽を受けて煌めく
春の、春の、春の…
静寂が
ダイナミックに胎動する
本は閉じて
空を見上げた
春の空
春の色
春の匂
朝陽を受けて煌めく
春の、春の、春の…
静寂が
ダイナミックに胎動する
本は閉じて
空を見上げた
衝動的に
朝から数年分の書類を整理して
不要と判断された紙は
どんどん破られゴミ箱行きとなった
そのうちその手は止まらなくなり
思い出の写真たちにまで及んだ
いる?いらない?
その判断は何なのだろう
なぜ保管しておいたのだろうと
思う写真たちをどんどん破いた
後から捨てなきゃよかったと思った記憶は
そういえばほとんどない
もしかして所有することをやめたら
わたしはもっと自由になれるのだろうか
そんな勇気はないくせに
夢だけ描いた