©SATOKO NOGUCHI
スライディングな感じが
健気で可愛く見えて
それでカバンの奥底で昼寝していた
カメラを揺さぶりおこした
ときどき車にぬいぐるみを乗せているのを
見かけるが見かけるだけでだからといって
私の心は動くわけではない
だけど今回は違った
いつもその体勢でそこでそうしてるんだ…
そう思うととても愛おしく思えた
スライディングな感じが
健気で可愛く見えて
それでカバンの奥底で昼寝していた
カメラを揺さぶりおこした
ときどき車にぬいぐるみを乗せているのを
見かけるが見かけるだけでだからといって
私の心は動くわけではない
だけど今回は違った
いつもその体勢でそこでそうしてるんだ…
そう思うととても愛おしく思えた
光に透かすと本当に美しい
このくらいの色づき方には
心の奥をくすぐられる
はじまりを感じ
同時に終わりを感じる
今日出会った葉っぱには
そんな予感があった
夢の奥深くにいる自分を呼び出し
まだ暗いうちに布団から抜けだして
タクシー呼んで清水寺へ
うっすら夜明けを迎え始めた清水寺は
日中の喧騒が信じられないほど
神秘的なベールを纏っていた
清水の舞台から朝日に染まる京都を望む
水の音
揺れる風
振動
共鳴
光
ダンスしよう
鞍馬山で出逢った親子
嬉しさのあまり奇声を発したら
びっくりさせてしまった
何度かこちらを気にしながら
親子は森の中に姿を消した
©SATOKO NOGUCHI
待ち合わせ時間ギリギリであったが
止まらないわけにはいかない雰囲気が
そこにはあったのだ
その左手が私を呼び止めたのだろうか
目が合ったような気がしたが
微妙に逸らされているような気もする
不思議な表情
何かが宿っているに違いないと
またいらぬ妄想を膨らませた
でもそうでしょう?
どう見ても
写真を見返しながら
思いあぐねる夜
©SATOKO NOGUCHI
思いっきりアクセルを踏み込む
実家の小さな自動車は
わたしの予想とは裏腹に
ゆっくりゆっくりひたむきに
” 励ましの坂 “という名のついた
急な坂道を上ってゆく
思わず自動車に「がんばって」と声をかけた
自動車は無事に坂を上りきり
稲荷神社の横に停まった
秋の風がひんやりと頬を過ぎるのを感じながら
ファインダー越しに映る
カラフルな家たちに心を躍らせる
たいして代わり映えのない眺めのはずなのに
帰るたびに街の印象が違うのも不思議なものだ
帰り道は少し遠回りしながらドライブすることにした
ラジオからは荒井由美の曲が流れている
”目にうつる全てのことはメッセージ”
ユーミンにウインクされたような気がして
ハンドルを握りながらひとりニヤけた